イタリアの「白い靴」スーパーガとカッパブランドの親会社の売上高が大幅に上昇

イタリアのスポーツカジュアルアパレルメーカーBasicNet S.p.Aは2019年上半期の財務データを発表し、すべての地域の事業が好調で、世界の商業ライセンスと生産ライセンス製品の総売上高は前年同期比21.6%増の4億848万ユーロだった。

2019年6月30日現在、BasicNet 2019上半期のキー財務データは以下の通り：

世界の商業授権と生産授権製品の総売上高は前年同期比21.6%増の4億848万ユーロで、変わらない為替レートで計算すると、前年同期比17.5%増となった

連結売上高（直営売上高のほか特許権使用料と購入手数料を含む）は前年同期比48.6%増の1億378万ユーロ、為替レートで計算すると前年同期比47.9%増の1億ユーロだった

EBITDA（税額減価償却費及び償却前利益）は前年同期比54.5%増の2030万ユーロ

EBIT（税引き前利益）は前年比43.8%増の1460万ユーロ

純利益は前年同期比60.2%増の1040万ユーロ

2019年上半期の地域別市場はいずれも好調だった：

欧州：売上高は前年比18%増

アメリカ：売上高は前年同期比54.8%増

中東とアフリカ：売上高は前年同期比46.2%増

アジア・オセアニア：売上高は前年同期比11.6%増

BasicNetは、2019年後半もこの成長態勢を維持すると予想している。また、BasicNetはディーラーのSport Financeの株式の多数を買収した後、将来的にはBasicNetは欧州市場の改革と再編を引き続き深化させると述べた。

今年2月、BasicNetは子会社BasicItaliaを通じて、傘下のスポーツ老舗Kappa（カッパ）のフランス、英国、スペイン市場のディーラーであるSport Financeの61%の株式を買収し、Kappaブランドの流通資源を強固にした。BasicNet創業者兼CEOのMarco Boglione氏は、Kappaの売上高は5年以内に倍増すると予測している。同氏は、「欧州は我々の本土市場であり、中期的に成長潜在力が最も強い市場の一つであると同時に、カッパの欧州での知名度と影響力も最も強い」と述べた。

BasicNet S.p.Aについて

1916年にイタリア・トリノで設立されたCalzificio Torineseに由来し、設立当初は主に靴下の生産と販売を手がけていた。2度の世界大戦中の困難とその後の長年の拡張を経て、最終的に現在のBasicNet S.p.Aを形成した。

BasicNet傘下には有名なスポーツカジュアルアパレルブランドKappaとRobe di Kappa、イタリアの国民的帆布靴ブランドSuperga、アウトドアスポーツブランドK-way、デニムブランドJesus Jeans、ハイエンド靴ブランドSabelt、スニーカーブランドLanzera、専門スポーツアパレル及び装備ブランドBrico及び帆船靴ブランドSebagoがある。

このうち、SebagoはBasicNet S.p.Aで、2017年8月に子会社のTOS.r.l.を通じて米国ニューヨーク取引所上場靴メーカーのWolverine World Wide，Inc.から買収され、取引金額は1425万ドルだった。